思春期
待ち合わせ
大切な人を待つって幸せだなって思う
相手を見つけた時の仕草とか笑顔
可愛いなって思うし、いつも羨ましいなって思うよ
僕は今日も1人黙々と声をかけ続けるだけ
ナンパはあてのない待ち合わせ
中学二年生
全校集会
長かった校長先生の話が終わり
僕は仲が良かった当時のクラスメイトに
「校長の話し長かったよなー」
と話しかけるため後ろを向いた
その時ほんとに電流が走った
視界に入ってきた隣のクラスの女子に恋に落ちた
一目惚れだった
恋愛小説じゃあるまいし
詳しい内容は割愛するけども
僕の親友も彼女の事を好きになり、2人は同じ日に告白
好きすぎて喋ることは疎か
目も合わせられない僕を尻目に彼はおちゃらけキャラで彼女をとても楽しませていた
結果は明らかだった
見ていられなくなった僕は中学三年生の時に不登校になる
体育祭とか文化祭とか出れなくて
行きたい高校も行けなくなってね
ほんと後悔だけど
当時はもう無理だった
辛すぎて見てられなかった
僕は逃げて逃げてとにかく逃げた
とにかく彼女を忘れたくて
多少非行に走って
自暴自棄になりつつ
中学三年にしてスタービーチやエキサイトフレンドなどメルナンにハマった
そして高校生の時にメルナンで彼女が出来て童貞も卒業
20代になってからもずっとメルナンしてて
可愛い子ともたくさんSEX出来たんだけど
リアルでは全然駄目
周りからも童貞扱いされてた
見かねた友人が僕のためにコンパを開いてくれて
正直、友人達には内緒にしてたけどメルナンで色々な女の子と遊んできたから
今日はほんとの姿を見せてやる
そう意気込んでコンパに挑んだんだけど
友人達のコミュニケーション能力の高さに
唖然としてしまって全く喋れなかった
すっかり意気消沈して黙りを決め込む自分に明らかに自分を馬鹿にする女子達のヒソヒソ声
更には友人の飲んだグラスには手をつけるのに
僕が飲んだグラスは嫌だ!
とはっきり言われて精神が崩壊したのを覚えてる
メルナンでは可愛い子ともSEXできたのに...
リアルだと喋ることすら難しいのか
駄目だ
このままじゃ嫌だ
でもどうしたらいい?
そんな思いを抱えながら日々過ごしてたんだけど
ある日衝撃的なものを目にすることになる