迷い
ホームの方から合流申請が届いた
けれど僕は迷った
1つは彼はブロガーなので問題ないが
野生2人と絡んでた事
当時地方でスト師としてやっていけるのか
不安で身バレが怖かった
サクさんのブログを読んでると群れてナンパ軍団を作って目立つより
ソロか少数でこそこそナンパした方がいいのではないかとも思った
彼だけならともかく
野生もついてくる
今後はどうなる?芋づる式に増えていくのか?
ブログも書いてない人と絡むのは不安だった
そして最大の理由は
「楽しんでいいのか」
ちびすけとおいなりとの合流は
めっちゃめっちゃ楽しかった
ナンパって合流して皆でやれば
こんなに楽しいのかと心の底から思えた
ただね
自分はメルナンでその当時は50人くらいかな?
GETしてても
中3のあの頃と何も変わってなかった
とにかくリアルでは逃げて逃げて
こんな自分を
変えたくて
変えたくて
並々ならぬ思いで
飛び込んだストナンの世界
楽しんでいいのか?
お前はなんでスト師になったんだ?
楽しむ?
それでいいのか?
それは逃げなんじゃないのか?
辛い
苦しい
ちゃんと向き合わなきゃ
変われないんじゃないのか?
迷いに迷った
迷いに迷ったけど
僕は楽しむ訳にはいかなかった
ホームでは合流をしない事を決めた。
仲間
ムッチーさんと合流以降は
かつての牡蠣のツートップ
「毒キノコ伝記」のタカシさん
とブログにコメントし合ったりして絡んでた
そんなある日
最近見てたブロガーの方がこの街に来る予定の記事を目にする
それがちびすけくんとの出会い
これか
結果出してる人はやっぱりそうなのか
って思ったのを覚えてる
ちびすけくんはイケメンでとてもオシャレな人だった
話を聞けばもう1人一緒に来てる人がいるらしく
それが
おいなりくんだった
今でこそフハゴミとかいう訳の分からん
ただのデブだけど
当時はタッキーとか山本裕典に似てるとか
言われてて美少年だった
2人とはコンビしたり、ソロしたりして
とても楽しかった
辛い、苦しい
しかなかった自分は
ナンパってこんな楽しいものだったのか
と初めて思った
ただ
一日でちびすけくんは4連れ
おいなりくんは3連れ
そんな2人を尻目に
当時、即はおろか連れ出しすらままならない
自分は焦りと恐怖を覚えて
一人車に戻ってもう帰りたいと思ったのを覚えてる
もうね
見た目も実力も差があり過ぎて逃げ出したくなった
ただここで逃げ出したら二度と相手にしてもらえない
絶対に即らなきゃ
そう思いながら必死にストって結局は
1連れキス負けだった
必死にストった姿に何か感じてもらえたのか
その日から僕らはLINEグループを作る事になる
以後今日まで続くこのグループは
最盛期には1日100トークくらいしてて
ナンパマニアおいなり
(ナンパ教材に100万円以上使って勉強してた)
のナンパ理論、活動報告などで多いに盛り上がった
今思えばここで膨大な量のナンパノウハウを語り合った事が
スト師としての自分を作ったのかも知れない
結果を出してるスト師は多いけど
みな感覚的で
おいなり以上にナンパを理論的に
語れる奴には未だに会った事がない
この2人に会ったのがスト師としての
ターニングポイントだったと思う
7年経った今でも忘れられない日だった
そんな2人との合流から数日後
ホームの方から合流申請のメッセージが届いた
合流
合流させて頂いたのは459のナンパブロガー
ムッチーさん
ギャル男で怖い人がきたらどうしよう
と思ってたけど
外見も中身もとても優しい歳上のお兄さんだった
確かコンビはせず
お互いに指名しあって声をかけてたんだけど
似てるなと思った
都会の人は楽しくナンパしてるのがブログからも伝わってくるんだけど、、
ムッチーさんのナンパを見てると
楽しそうにはとても見えなかった
今でもブログは残ってるから興味ある方は是非見て欲しい
あの当時の地方スト師の現実がよく分かるブログだと思う
今でこそ459にはたくさんスト師がいるし
とても楽しそうに見える
結果を出してる人がいるんだから自分にも出来るかも知れないと思えるかもしれない
ただ当時の459にはろくにスト師はいなかった
ブロガーもいなければ
街にナンパしてる人もいない
ろくに合流もできない
この街で即れるイメージが湧かない
(自分もホームでそうだったんだけど自分が調べた限り、誰一人即った形跡のない街で前代未聞の挑戦をするってのは相当しんどかった)
この環境で
楽しくナンパできる訳もなく
どうナンパすればいいかも分からない
そこにあるのは「孤独」だ
もうブログは更新されてなくて
いつしか連絡を取ることもなくなった
ムッチーさんも
もう数年時代が違えば
楽しくストれてたんじゃないかなと思うと
なんとも言えない気持ちになる
ムッチーさん
このブログをもし見る機会があればご連絡頂けると幸いです
ホームは違えど、あの当時
僕らは誰よりも必死に戦ってたと思います
当時、全国探せば地方ナンパブログは少なからず存在した
勇気を貰えたし
ホームは違えど更新を楽しみにしてたブログもあった
でもね
初期の頃の意気込みは文面からすぐに感じられなくなり
ほとんどの人が結果を出せなかったんだろう
ブログの更新は止まった
ほとんどの人が消えていった
あの時代の地方ストはほんと難しい時代
ナンパ=孤独
ほとんどの地方スト師が感じたんじゃないのかな
ただムッチーさんも1度合流はした事があるらしく
まだ10代だけど面白い子なんだよ
関西に行くみたいだけどね
そんな話をしてたのを覚えてる
その時は特に何も思わなかったんだけど
まさかその子と
色んなとこに遠征して
毎日のようにLINEする仲になるとは
その時は夢にも思わなかった
再起
ストリートナンパは諦めて
すっかりメルナン生活に戻ってたんだけど
ナンパブログは見てた
その頃は地方でストる人のナンパブログも発見出来てて
ゼクスさん、サクさん、岩クマーさん辺り
のブログをよく読んでたと思う
特にサクさんのブログはリアリティがあって
地方でストる事について考えさせられた
2011年某日
やっぱりストリートナンパしたい
今度はもっと本気でやってみよう
そう思ってた時に丁度テレビでやってた
デスノートから名前もらって
「L」を名乗ることに決めた
ブログ作って
いざストる訳だけどホームでは
人の目も気になってろくにナンパできない
どうしたらいい?
必死に考えた結果
もっと過疎地
どローカルでストれば人の目が気にならないと思った
乗降者数でいうと1万人にも満たない駅
ほんと人がいない
ただホームよりは周りの目が気にならない分
以前よりはちゃんとナンパが出来て
バンゲも出来た
それ以降休みの日はずっと
どローカル駅でストってて
3ヶ月後くらいかな
駅で可愛い子を見つける
必死に追いかけたんだけど
改札に吸い込まれて、、
でも、タイプだったので
自分もその子が乗った電車に乗って
周りの席も空いてるのに
あろう事か目の前に座った
とても気まずかったのを覚えてる
そこから20分
電車の中では声もかけれず
女の子が降りた駅で自分も降りて
L「あのすいません。タイプなので良かったら友達になって下さい」
女「えっ?まあいいですよ」
こんな感じだったと思う
この子がストリートナンパでの初ゲット
後日、ドライブしてホテルだった
もう連絡先も分かんないし
名前も忘れた
顔もぼんやりとしか覚えてない
でもなんだろ
幸せになってて欲しいと勝手に思う
その後も
どローカル駅でストる日々で
介護職の子だったかな?
送って行く名目でドライブ
女の子の部屋にお邪魔させてもらって即
これが初即
それ以降、人がいない深夜帯にホームでストってみたり、今でいうハナクソタウンに1人で行ってみたり徐々に街でストれる様になってきた
そんなある日
459でナンパされてる人と合流する事になる
軟派
正直ね
初即や初準即
の事はそんなに覚えてくなくて、、
でも初声かけだけは鮮明に覚えてる
2010年某日
自分が生まれ育った街の1番大きな駅
背が高くて色白で綺麗なお姉さんだった
恐る恐る近づいて
ガチガチに緊張しながら
後ろから声をかけた
L「あのすみません」
女の子「あっごめんなさい」
これが初ナンパだった
期待とは裏腹に
初ナンパは呆気なく終わった
脚が動かない
めっちゃめっちゃ緊張した
なんだこれ?ナンパってどうするんだ?
難しい
いや難しい以前の問題だった
分からない
ナンパってどうやるんだ?
今でこそナンパの声のかけ方
立ち振る舞いやトーク
ギラつき方など
検索すればいくらでも出てくるし、ブログ、note、Twitterで簡単に勉強できる
でも当時は文章より、即画盛りだくさんの時代
とにかく論より証拠
即画即画
そんな時代
例えばかつての味噌の凄腕
〇〇〇さんのブログ
某日~
某「俺の顔何点?」
女「80点かな?」
某「おけまる」
からのカラ連れ即(即画)!!
今の時代には信じられないかも知れないが
お兄系のイケメンを連想させる
ほんとこんなブログばかりだった
なにそれ?全然意味わかんない!
イケメンじゃないと無理ってこと?
ほんとに意味分かんなかった
後日談だけど
のちに合流する事となるゼクスさんに聞いたら
「省略して書いてるだけちゃうw」
って笑いながら言われて
マジかよ!
信じたしって思ったのを覚えてる
それ以降
休みの日は駅に行って昼から夕方まで
ずっと地蔵
声をかけたいなって思う子を見つけると
尾行して
頼むからあそこ曲ってくれ
次はそこ曲がってくれ
そんな事を念じて
周りに誰もいなくなったら
ようやく声をかけてた
1日5声もできたらいい方で
声をかける事すらできない日もあった
それを2ヶ月ほどやってみたけど
連絡先すら交換出来なくて
やっぱり自分には無理なんだ
ナンパは都会だけだ
イケメンがするもんなんだ
そう思い次第に街には行かなくなった
ストリートナンパは諦めた
衝撃
10年近く前なんだけどsexiっていう招待制のサイトがあった
簡単にいうとmixiのアダルト版
sexiってのはアダルトな出会いを求める人達が日記(主にエロ体験など)を書いてて
僕も出会い系やSNSでの戦果を書いてた
当時は即画貼って実体験を書いてたから
フォロワーも多く
僕がオススメする出会い系に登録(アフィリエイト)してくれるとDMにて出会い系攻略法教えますよ!
そんな事をしながらお小遣いを稼いでた
ほとんどの人が
「いますぐヤリたい!早く教えろ!」
こんなメッセージしか送れない人
今の時代は講習してる人も多いけどほんと大変だと思うよ
あーこいつはどうやっても無理だね
そう思いながらコピペコピペで適当に返してた
そんなある日
ナンパでSEXした方の日記が目に止まる
ナンパねーほんとかよ?
イケメンなんやろな
どうせ都市伝説だろ
くらいに思ってたんだけど
ちょっと気になってナンパをネットで検索
そこでね
衝撃的なブログをみつける
その名も「ブサイクナンパ師ししまる」さんのブログ(後にフェイクだと知る)
ん?なにこれ?ブサイクがナンパ?
ブサイクでもナンパできるの?
これだ
これしかない
見つけた
俺もやってみたいと強く思った
でもね舞台は大阪で
あーやっぱり都会か
どうしたらいい?こんな地方都市でナンパ?
できるわけないよな
この街でナンパなんてDQNが数人で声掛けて断られてるのしか見たことない
当時はTwitterでナンパアカウントなんてなかったし
(もしかしたらあったのかも知れないが知らなかった)
ナンパ師といえばお兄系ギャル男が主流で
ブログの時代
そのブログすら大半は東京や大阪が舞台で
稀に福岡、名古屋、広島...
どこも都会だった
お兄系とは正反対の自分がこの街で1人ナンパ?
ナンパなんて1人でやってる人見たことないぞ?
絶対無理だろ
でもブログ読んでから何日もストリートナンパで頭がいっぱいだった
これしかない
今までリアルでは散々逃げに逃げてきて
生身の人間を相手にしてるはずなんだけど
どこかリアリティにかけて
バーチャルな世界な気がするメルナン
そんな世界でしか活動できない
自分が変われるチャンスはこれしかない
思春期
待ち合わせ
大切な人を待つって幸せだなって思う
相手を見つけた時の仕草とか笑顔
可愛いなって思うし、いつも羨ましいなって思うよ
僕は今日も1人黙々と声をかけ続けるだけ
ナンパはあてのない待ち合わせ
中学二年生
全校集会
長かった校長先生の話が終わり
僕は仲が良かった当時のクラスメイトに
「校長の話し長かったよなー」
と話しかけるため後ろを向いた
その時ほんとに電流が走った
視界に入ってきた隣のクラスの女子に恋に落ちた
一目惚れだった
恋愛小説じゃあるまいし
詳しい内容は割愛するけども
僕の親友も彼女の事を好きになり、2人は同じ日に告白
好きすぎて喋ることは疎か
目も合わせられない僕を尻目に彼はおちゃらけキャラで彼女をとても楽しませていた
結果は明らかだった
見ていられなくなった僕は中学三年生の時に不登校になる
体育祭とか文化祭とか出れなくて
行きたい高校も行けなくなってね
ほんと後悔だけど
当時はもう無理だった
辛すぎて見てられなかった
僕は逃げて逃げてとにかく逃げた
とにかく彼女を忘れたくて
多少非行に走って
自暴自棄になりつつ
中学三年にしてスタービーチやエキサイトフレンドなどメルナンにハマった
そして高校生の時にメルナンで彼女が出来て童貞も卒業
20代になってからもずっとメルナンしてて
可愛い子ともたくさんSEX出来たんだけど
リアルでは全然駄目
周りからも童貞扱いされてた
見かねた友人が僕のためにコンパを開いてくれて
正直、友人達には内緒にしてたけどメルナンで色々な女の子と遊んできたから
今日はほんとの姿を見せてやる
そう意気込んでコンパに挑んだんだけど
友人達のコミュニケーション能力の高さに
唖然としてしまって全く喋れなかった
すっかり意気消沈して黙りを決め込む自分に明らかに自分を馬鹿にする女子達のヒソヒソ声
更には友人の飲んだグラスには手をつけるのに
僕が飲んだグラスは嫌だ!
とはっきり言われて精神が崩壊したのを覚えてる
メルナンでは可愛い子ともSEXできたのに...
リアルだと喋ることすら難しいのか
駄目だ
このままじゃ嫌だ
でもどうしたらいい?
そんな思いを抱えながら日々過ごしてたんだけど
ある日衝撃的なものを目にすることになる